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TCFとは?

知名度の低いTCFというフランス語試験を分かりやすく紹介いたします。

※2021年4月1日現在の情報に基づき作成した記事です。試験内容、申込期間、受験地、受験料金、ホームページへのリンクなどが異なる場合がありますので、公式サイトも併せてご確認ください。

1. TCFの紹介
 

TCF1

TCF(Test de Connaissance du Français)はフランス国民教育省公認であり、CEFRに基づいて作成されている試験です。6つの種類があり、目的に合わせて選べます。一般的な試験はTCF TPです。

16歳以上から受験ができ、TOEICと同様に2年間有効で不合格がなく、点数(最高669点)によってレベルが決められます。

​CIEPによりますと、
・100~199点
CEFRのA1レベル認定です。
フランス語の基礎をマスター、日常生活における簡単で具体的な状1況を理解することができる。相手がゆっくり話すかぎり、簡単なコミュニケーションを行うことができる。
 
・200~299点
CEFRのA2レベル認定です。
フランス語の初歩をマスター。身近な分野における孤立した文を理解することができる。通常の状況でコミュニケーションが可能で、自分に関するを単純な手段で表現できる。

・300~399点
CEFRのB1レベル認定です。
フランス語を効果的にマスターしているが、限界がある。身近な分野であれば、明解で標準的な表現を理解できる。旅行における会話をこなし、自分に興味のあることを話すことができる。計画やアイデアに関して短い説明をすることもできる。

・400~499点
CEFRのB2レベル認定です。
フランス語を全般的かつ自主的に運用できる。複雑な文章の要点を理解できる。一般的あるいは専門的なテーマの会話に明確かつ詳細な形で参加し、筋道の立った意見を述べることができる。

・500~599点
CEFRのC1レベル認定です。
フランス語の優れた運用能力を持つ。含蓄のある長くて難解な、広範囲の文章を理解することができる。自分の社会的、職業的、学問的生活、あるいは複雑なテーマに関して、流暢かつ論理的に話すことができる。

・600~699点
CEFRのC2レベル認定です。
フランス語の非常に優れた運用能力を持つ。読むもの書くものほとんどすべてを難なく理解し、すべてを整合的に要約することができる。複雑なテーマについて、様々な形で、さらにはニュアンスをまじえて、流暢に意見を述べることができる。

2019年には、日本人1638人がTCFに挑戦しました。
 

2. TCFのメリット
 

TCF2

世界中で認められている試験です。DELF・DALFと同様に、いくつかのある手続きに大いに役立ちます。例えば、フランス国籍取得の条件であるフランス語B1レベルの証明のため(DELF B1)、フランスやヨーロッパの大学入学のため(DELF B2)など。
 

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TCF3

3. TCFの各レベルの紹介
 

6つの試験があります。TCF TP、TCF CRF、TCF ANF、TCF CA、TCF QC、TCF DAP。

1. TCF TP
 

TCFa

基準

TCF TP(Test de Connaissance du Français Tout Public)は一般的な受験者向けの試験です。5部に分けられています。聴解、語彙・文法、読解は必須科目で、追加で口頭表現と文章作成が受験できます。

試験内容

必須試験
聴解:25分、29問、選択式
語彙・文法:15分、18問、選択式
読解:45分、29問、選択式

補足試験
口頭表現:12分、3問
文章作成:60分、3問

※TCF SO(パソコンで受験できるTCF)の場合、必須試験でさらに15問があります。

その他の情報

・申込受付期間と試験日
1年を通して受験できます。こちらでご確認ください。

・受験料金
必須試験 12,000円
補足試験(両方) 12,000円
補足試験(1つ) 8,000円

※TCF SO(パソコンで受験できるTCF)の場合、必須試験は13,000円です。

・リンク集
TCFのホームページ(外部リンク)
TCF TP
 

2. TCF CRF
 

TCFb

基準

TCF CRF(Test de Connaissance du Français pour la Carte de Résident en France)は長期滞在許可証を申請するための試験です。最低A2レベルが必要です。

DELF(A2以上)やA2レベルのTCF(TCF TP(必須試験と補足試験両方)、TCF ANR、TCF CA、TCF QC(聴解、読解、口頭表現、文章作成))をすでに取得した方と65歳以上の方はTCF CRFを受験する必要はありません。

試験内容

聴解:15分、20問、選択式
読解:20分、20問、選択式
口頭表現:10分、3問
文章作成:30分、3問
 

3. TCF ANF
 

TCFc

基準

TCF ANF(Test de Connaissance du Français pour l’Accès à la Nationalité Française)はフランス国籍を申請するための試験です。最低B1レベルが必要です。

DELF(B1以上)やB1レベルのTCF(TCF TP(必須試験と補足試験両方)、TCF ANR、TCF CA、TCF QC(聴解、読解、口頭表現、文章作成))をすでに取得した方は、TCF ANFを受験する必要はありません。

試験内容

聴解:25分、29問、選択式
読解:45分、29問、選択式
口頭表現:10分、3問
文章作成:30分、3問
 

4. TCF CA
 

TCFd

基準

TCF CA(Test de Connaissance du Français Canada)は、カナダに移住するための試験です。
必要な最低点数は、聴解331点(B1)、読解342点(B1)、口頭表現4点(A2)、文章作成4点(A2)です。

カナダはフランス語と英語が話されている国なので、英語の試験だけでも十分だそうです。

試験内容

聴解: 35分、39問、選択式
読解: 60分、39問、選択式
口頭表現: 12分、3問
文章作成: 60分、3問
 

5. TCF QC
 

TCFe

基準

TCF QC(Test de Connaissance du Français Québec)はケベックに移住するための試験です。
最低B2レベルが必要です。

DELF(B2以上)をすでに取得した方は、TCF QCを受験する必要はありません。

試験内容

補足試験
聴解: 25分、29問、選択式
読解: 45分、29問、選択式
口頭表現: 12分、3問
文章作成: 60分、3問
 

6. TCF DAP
 

TCFf

TCF DAP(Test de Connaissance du Français pour la Demande d’Admission Préalable)は本来、フランスなどの大学に入学するための試験でしたが、現在、TCF TP(必須科目の聴解、語彙・文法、読解と補足科目の文章作成)やDELF B2以上であれば、入学できます。
 

TCF4

4. 受験地・試験会場
 

東北
仙台日仏協会・アリアンス・フランセーズ(年3回)

関東
アンスティチュ・フランセ東京(年5回)
アンスティチュ・フランセ横浜(年3回)

中部
アリアンス・フランセーズ愛知フランス協会(名古屋)(年1回)

関西
アンスティチュ・フランセ関西(京都)(年3回)
アンスティチュ・フランセ関西(大阪)(年3回)

九州
アンスティチュ・フランセ九州(福岡)(年1回)
 

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