DELF・DALFとは?

日本では、あまり知られていないが、フランス語検定のほか、DELF・DALF試験もあります。

※2022年4月1日現在の情報に基づき作成した記事です。試験内容、申込期間、受験地、受験料金、ホームページへのリンクなどが異なる場合がありますので、公式サイトも併せてご確認ください。

1. DELF・DALFの紹介
 

 

DELF・DALFはフランス国民教育省公認であり、CEFRに基づいて作成されている試験です。
175ヶ国、1200の試験会場で毎年行われています。

DELFは「Diplôme d’Études en Langue Française」で、「フランス語学力資格試験」です。DELF A1からDELF B2までのレベルがあります。
DALFは「Diplôme Approfondi de Langue Française」で、「フランス語上級学力資格試験」です。DALF C1とDALF C2があります。

2019年には、日本人2791人がDELF・DALFに挑戦しました。
 

2. DELF・DALFのメリット
 

 

世界中で認められている試験です。TCFと同様に、いくつかのある手続きに大いに役立ちます。例えば、フランス国籍取得の条件であるフランス語B1レベルの証明のため(DELF B1)、フランスやヨーロッパの大学入学のため(DELF B2)など。
 

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3. 仏検各レベルの紹介
 

6つのレベルがあります。A1、A2、B1、B2、C1、C2。
 

1. DELF A1
 

 

基準

CEFRによりますと(共通参照レベル:自己評価表から引用)、
聞く
はっきりとゆっくりと話してもらえれば、自分、家族、すぐ周りの具体的なものに関する聞き慣れた語やごく基本的な表現を聞き取れる。

読む
例えば、掲示やポスター、カタログの中のよく知っている名前、単語、単純な文を理解できる。

書く
新年の挨拶など短い簡単な葉書を書くことができる。例えばホテルの宿帳に名前、国籍や住所といった個人のデータを書き込むことができる。

話す
どこに住んでいるか、また、知っている人たちについて、簡単な語句や文を使って表現できる。」と「相手がゆっくり話し、繰り返したり、言い換えたりしてくれて、また自分が言いたいことを表現するのに助け船を出してくれるなら、簡単なやり取りをすることができる。直接必要なことやごく身近な話題についての簡単な質問なら、聞いたり答えたりできる。

試験内容

DELF A1は4つに分かれています。
聞き取り:試験時間は20分。3~4問。音声が2回流れます。100点中25点。
解読:試験時間は30分。4~5問。100点中25点。
作文(文章作成):試験時間は30分。2問。60語。100点中25点。
面接(口頭表現):準備時間10分、試験時間は5~7分。3問。100点中25点。

合格基準点は100点中50点ですが、各部に最低5点が必要です。

その他の情報

・申込受付期間
春 2月下旬~4月下旬
秋 8月上旬~9月下旬

・DELF日程
春  6月上旬(土曜)

2022年6月4日
秋 11月上旬(土曜)

2022年11月5日

・受験料金
9,900円

・リンク集
フランス語パザパのDELF A1授業
DELF A1作文
DELF A1面接
DELFのホームページ(外部リンク)
DELF A1

 

2. DELF A2
 

 

基準

CEFRによりますと(共通参照レベル:自己評価表から引用)、
聞く
(ごく基本的な個人や家族の情報、買い物、近所、仕事などの)直接自分に関連した領域で最も頻繁に使われる語彙や表現を理解することができる。短い、はっきりとした簡単なメッセージやアナウンスの要点を聞き取れる。

読む
ごく短い簡単なテクストなら理解できる。広告や内容紹介のパンフレット、メニュー、予定表のようなものの中から日常の単純な具体的に予測がつく情報を取り出せる。簡単で短い個人的な手紙は理解できる。

書く
直接必要のある領域での事柄なら簡単に短いメモやメッセージを書くことができる。短い個人的な手紙なら書くことができる:例えば礼状など。

話す
家族、周囲の人々、居住条件、学歴、職歴を簡単な言葉で一連の語句や文を使って説明できる。」と「単純な日常の仕事の中で、情報の直接のやり取りが必要ならば、身近な話題や活動について話し合いができる。通常は会話を続けていくだけの理解力はないのだが、短い社交的なやり取りをすることはできる。

試験内容

DELF A2は4つに分かれています。
聞き取り:試験時間は25分。3~4問。音声が2回流れます。100点中25点。
解読:試験時間は30分。4~5問。100点中25点。
作文(文章作成):試験時間は45分。2問。120語。100点中25点。
面接(口頭表現):準備時間10分、試験時間6~8分。3問。100点中25点。

合格基準点は100点中50点ですが、各部に最低5点が必要です。

その他の情報

・申込受付期間
春 2月下旬~4月下旬
秋 8月上旬~9月下旬

・DELF日程
春 6月上旬(日曜)

2022年6月5日
秋 11月上旬(日曜)

2022年11月6日

・受験料金
12,500円

・リンク集
フランス語パザパのDELF A2授業
DELF A2作文
DELF A2面接
DELFのホームページ(外部リンク)
DELF A2

3. DELF B1
 

 

基準

CEFRによりますと(共通参照レベル:自己評価表から引用)、
聞く
仕事、学校、娯楽で普段出会うような身近な話題について、明瞭で標準的な話し方の会話なら要点を理解することができる。話し方が比較的ゆっくり、はっきりとしているなら、時事問題や、個人的もしくは仕事上の話題についても、ラジオやテレビ番組の要点を理解することができる。

読む
非常によく使われる日常言語や、自分の仕事関連の言葉で書かれたテクストなら理解できる。起こったこと、感情、希望が表現されている私信を理解できる。

書く
身近で個人的に関心のある話題について、つながりのあるテクストを書くことができる。私信で経験や印象を書くことができる。

話す
簡単な方法で語句をつないで、自分の経験や出来事、夢や希望、野心を語ることができる。意見や計画に対する理由や説明を簡潔に示すことができる。物語を語ったり、本や映画のあらすじを話し、またそれに対する感想・考えを表現できる。」と「当該言語圏の旅行中に最も起こりやすいたいていの状況に対処することができる。例えば、家族や趣味、仕事、旅行、最近の出来事など、日常生活に直接関係のあることや個人的な関心事について、準備なしで会話に入ることができる。

試験内容

DELF B1は4つに分かれています。
聞き取り:3問。試験時間は25分。音声が2回流れます。100点中25点。
解読:2問。試験時間は45分。100点中25点。
作文(文章作成):1問。試験時間は45分。160語。100点中25点。
面接(口頭表現):3問。準備時間10分、試験時間15分。100点中25点。

合格基準点は100点中50点ですが、各部に最低5点が必要です。

その他の情報

・申込受付期間
冬 1月中旬~2月中旬
春 2月下旬~4月下旬
秋 8月上旬~9月下旬

・DELF日程
冬 3月下旬(日曜)(東京のみ)

2022年3月20日
春 6月上旬(土曜)

2022年6月4
秋 11月上旬(土曜)

2022年11月5日

・受験料金
14,900円

・リンク集
フランス語パザパのDELF B1授業
DELF B1作文
DELF B1面接
DELFのホームページ(外部リンク)
DELF B1

4. DELF B2
 

 

基準

CEFRによりますと(共通参照レベル:自己評価表から引用)、
聞く
長い会話や講義を理解することができる。また、もし話題がある程度身近な範囲であれば、議論の流れが複雑であっても理解できる。たいていのテレビのニュースや時事問題の番組も分かる。標準語の映画なら、大部分は理解できる。

読む
筆者の姿勢や視点が出ている現代の問題についての記事や報告が読める。現代文学の散文は読める。

書く
興味関心のある分野内なら、幅広くいろいろな話題について、明瞭で詳細な説明文を書くことができる。エッセイやレポートで情報を伝え、一定の視点に対する支持や反対の理由を書くことができる。手紙の中で、事件や体験について自分にとっての意義を中心に書くことができる。

話す
自分の興味関心のある分野に関連する限り、幅広い話題について、明瞭で 詳細な 説明を すること ができる。時事問題について、いろいろな可能性の長所、短所を示して自己の見方を説明できる。」と「流暢に自然に会話をすることができ、母語話者と普通にやり取りができる。身近なコンテクストの議論に積極的に参加し、自分の意見を説明し、弁明できる。

試験内容

DELF B2は4つに分かれています。
聞き取り:試験時間は30分。2問。音声が1~2回流れます。100点中25点。
解読:試験時間は60分。2問。100点中25点。
作文(文章作成):試験時間は60分。1問。250語。100点中25点。
面接(口頭表現):準備時間30分、試験時間20分。1問。100点中25点。

合格基準点は100点中50点ですが、各部に最低5点が必要です。

その他の情報

・申込受付期間
冬 1月中旬~2月中旬
春 2月下旬~4月下旬
秋 8月上旬~9月下旬

・DELF日程

冬 3月下旬(日曜)(東京のみ)

2022年3月20日
春 6月上旬(日曜)

2022年6月5日
秋 11月上旬(日曜)

2022年11月6日



・受験料金
18,000円

・リンク集
フランス語パザパのDELF B2授業
DELF B2作文
DELF B2面接
DELFのホームページ(外部リンク)
DELF B2

5. DALF C1
 

 

基準

CEFRによりますと(共通参照レベル:自己評価表から引用)、
聞く
たとえ構成がはっきりしなくて、関係性が暗示されているにすぎず、明示的でない場合でも、長い話が理解できる。特別の努力なしにテレビ番組や映画を理解できる。

読む
長い複雑な事実に基づくテクストや文学テクストを、文体の違いを認識しながら理解できる。自分の関連外の分野での専門的記事も長い、技術的説明書も理解できる。

書く
適当な長さでいくつかの視点を示して、明瞭な構成で自己表現ができる。自分が重要だと思う点を強調しながら、手紙やエッセイ、レポートで複雑な主題を扱うことができる。読者を念頭に置いて適切な文体を選択できる。

話す
複雑な話題を、派生的問題にも立ち入って、詳しく論ずることができ、一定の観点を展開しながら、適切な結論でまとめ上げることができる。」と「言葉をことさら探さずに流暢に自然に自己表現ができる。社会上、仕事上の目的に合った言葉遣いが、意のままに効果的にできる。自分の考えや意見を精確に表現でき、自分の発言を上手に他の話し手の発言にあわせることができる。

試験内容

DELF C1は4つに分かれています。
聞き取り:試験時間は40分。2問。音声が1~2回流れます。100点中25点。
解読:試験時間は50分。1問。100点中25点。
作文(文章作成):試験時間は150分。1問。450語。100点中25点。
面接(口頭表現):準備時間60分、試験時間30分。1問。100点中25点。

合格基準点は100点中50点ですが、各部に最低5点が必要です。

その他の情報

・申込受付期間
春 2月下旬~4月下旬
秋 8月上旬~9月下旬 

・DELF日程
春 6月上旬(土曜)

2022年6月4日
秋 11月上旬(土曜)

2022年11月5日


・受験料金
24,000円

・リンク集
DALFのホームページ(外部リンク)
DALF C1

6. DALF C2
 

 

基準

CEFRによりますと(共通参照レベル:自己評価表から引用)、
聞く
生であれ、放送されたものであれ、母語話者の速いスピードで話されても、その話し方の癖に慣れる時間の余裕があれば、どんな種類の話し言葉も、難無く理解できる。

読む
抽象的で、構造的にも言語的にも複雑な、例えばマニュアルや専門的記事、文学作品のテクストなど、事実上あらゆる形式で書かれた言葉を容易に読むことができる。

書く
明瞭な、流暢な文章を適切な文体で書くことができる。効果的な論理構造で事情を説明し、その重要点を読み手に気づかせ、記憶にとどめさせるように、複雑な内容の手紙、レポート、記事を書くことができる。仕事や文学作品の概要や評を書くことができる。

話す
状況にあった文体で、はっきりとすらすらと流暢に記述や論述ができる。効果的な論理構成によって聞き手に重要点を把握させ、記憶にとどめさせることができる。」と「慣用表現、口語体表現をよく知っていて、いかなる会話や議論でも努力しないで加わることができる。自分を流暢に表現し、詳細に細かい意味のニュアンスを伝えることができる。表現上の困難に出合っても、周りの人がそれにほとんど気がつかないほどに修正し、うまく繕うことができる。

試験内容

DELF C2は2つに分かれています。
作文(文章作成):試験時間は210分。1問。700語。100点中50点。
面接(口頭表現):準備時間60分、試験時間30分。1問。100点中50点。

合格基準点は100点中50点ですが、各部に最低10点が必要です。

その他の情報

・申込受付期間

春 2月下旬~4月下旬
秋 8月上旬~9月下旬 

・DELF日程
春 6月上旬(日曜)

2022年6月5日
秋 11月上旬(日曜)

2022年11月6日

・受験料金
26,000円

・リンク集
DALFのホームページ(外部リンク)
DALF C2

4. まとめ・レベル比較
 

 
delfmatome2022.jpg

5. 受験地・試験会場
 

 

東北
仙台日仏協会・アリアンス・フランセーズ

関東
アンスティチュ・フランセ東京
アンスティチュ・フランセ横浜

中部
アリアンス・フランセーズ愛知フランス協会(名古屋)

関西
アンスティチュ・フランセ関西(京都)
アンスティチュ・フランセ関西(大阪)

四国
アリアンス・フランセーズ徳島

九州
アンスティチュ・フランセ九州(福岡)

 

6. 他のDELF試験
 

 

一般的なDELFは誰でも(フランス人以外)受験できますが、出題されるテーマや資料は大人向けであり、子供などにとって分かりづらいところが多いでしょう。そこで、受験者の年齢とニーズに合わせて、いくつかのDELFが受験できることになりました。

・DELF Prim
小学生向けの試験です。3つのレベル(A1.1A1A2)を受験できます。

・DELF junior(ジュニア)やDELF scolaire
中高生向けのDELFです。普通のDELFと同じレベル(A1A2B1B2)を取得できます。

申込受付期間 2022年 7月8日(金)~9月2日(金)
DELFジュニア日程 2022年10月16日


・DELF PRO
ビジネス向けの試験です。普通のDELFと同じレベル(A1、A2、B1、B2)を取得できます。

・DILF
フランス在住のフランス語初心者の外国人向けです。A1.1レベルであって、DELFへの入り口という試験です。フランスでしか受験できません。




※黒い文章は「外国語教育Ⅱ 外国語の学習、教授、評価のためのヨーロッパ共通参照枠 Common European Framework of Reference for Languages: Learning, teaching, assessment」(2014年、吉島茂 , 大橋理枝、ISBN 978-4255002934)から引用された文章です。
279頁に渡る小難しいガイドラインですが、読んでみたい方はこちらです。